初秋を思わせるチーズ入荷しました。
バノン
南仏の高源の名前に由来するバノン。栗の葉で包まれたシェーブル(山羊)のチーズです。
1270年にはマルシェ(市場)で売られていた記録が残るほど古いチーズ。
かつては土地のハーブをまぶすだけでしたが、冬場の貯蓄用にプラタナスや葡萄の葉で包まれたのが始まりで、今は栗の葉です。
まず乾燥した栗の葉を、酢を入れた水で煮て殺菌。オードヴィー(蒸留酒)にくぐらせたチーズを包みます。
その後、ヤシの葉の繊維でできた紐をかけ熟成。
ふんだんに青草を食べた山羊のミルクで作ったチーズ、栗の葉、オードヴィーの香りが一体となり、やがてはスプーンですくえるほどに柔らかくなります。
フランスから届いた秋の知らせ「バノン」ぜひご賞味ください。