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トーモア12年
スペイサイドモルト。トーモアとは、ゲール語で「大きな丘」創業は1958年。生産開始は1959年で、正式オープンは1960年。
スペイサイドで20世紀に入って初めて建設された蒸留所で、当時大きな注目を集めました。
ラベルに「The Pearl of Speydide」とあるように「スペイサイドの真珠」と呼ばれるほど美しい建物(蒸留所)だそうです。
軽やかで甘くて飲みやすいライトボディ。ハーブや花のアロマがあり余韻は長め。バランタイン ロングジョンなどの原酒でもあります。アルコール度数40度。
建物や設備は近代的ですが、製法はもちろんスペイサイドの伝統を踏襲しています。
ポットスチルはストレートヘッド型で、当初は初留、再留合わせて4基だったのが、1972年に8基に増設されました。
仕込み水はアクボッキー・バーンの水を利用していますが、この小川は蒸留所背後の丘の上にあるロッホ・アン・オー(黄金の湖の意)から流れ出したもので、ピート香をほのかに含んだ軟水の清冽な山の水を使用。
この蒸留所は変わっており、敷地内に人口の池を作り、冬季になるとカーリング場となります。
カーリングはゴルフと同じくスコットランドが生んだスポーツで、じつはスペイサイドはカーリングの故郷でもあります。
蒸留所の職人たちの冬の間のレクリエーションで、各蒸留所間の対抗試合も盛んとのこと。
元々は貴族の屋敷でたくさんの美術品を所蔵しており美術展の入場料も収入源に一つとか。
今夜からボトル棚に登場します。